夏の2階は“まるでサウナ”。夜も寝苦しくて目が覚める…そんな経験はありませんか？
今回は、なぜ2階がここまで暑くなるのか、その根本原因と具体的な対策方法をわかりやすく解説します。
なぜ2階は暑くなる？
2階が暑くなる理由は、空気は、暖かいと軽いために上へ上へと上昇する性質があります。
家の中の1階で熱が発生すれば、階段や吹き抜けを通じて2階に上がっていきます。
2階で熱が発生すれば、天井へと上がっていきます。
こうして、2階の天井から熱がたまっていき、どんどんたまって2階全体が暑くなります。
さらに屋根からの熱も！日中の屋根は70℃超えも？
さらに、屋根からの影響もあります。
屋根材や屋根を構成する構造材などの素材そのものに熱が蓄積され、その熱は天井裏の素材に伝わっていきます。
屋根材が60℃にも70℃にもなっているので、屋根裏空間も熱くなり、天井材もだんだんと熱くなります。
屋根が熱くなり、2階の天井も熱くなり、徐々に部屋全体に熱さが伝わることで温度が急上昇します。
これに加えて1階の熱も2階に上がってくるので2階全体が、まるでサウナみたいな暑さになるわけです。
ではどうすれば？試す価値アリの熱対策3選
実際にすぐに出来て効果の出る熱対策の方法を、厳選して3つご紹介します。
- ベランダに「よしず」or「グリーンカーテン」
- 窓を“対角線”で開けて風を通す
- カーテンは“閉める”が正解
順番にご紹介していきます。
1. ベランダに「よしず」＆「グリーンカーテン」
ベランダの床は、屋根と同じくらい熱くなります。ベランダの床からの照り返しもありりますし、窓からも熱くなりますので、ベランダの床に太陽の日を当てないようにすると熱対策に効果的です。
「よしず」や「すだれ」で窓に太陽光を当てないようにすることはイメージしやすいと思いますが、ベランダの床が熱くならないようによしずで床が日陰になるようにしましょう。
さらに、ゴーヤやアサガオなどの植物を使ったグリーンカーテンを窓に施せば、蒸散効果で周囲の気温を下げてくれます。見た目も涼しげで一石二鳥です。
2. 窓を“対角線”で開けて風を通す
空気を循環させるには、1か所だけでなく複数の窓を開けるのがコツです。
とくに対角線上にある窓やドアを同時に開けると、自然な風の通り道が生まれます。室内では、サーキュレーターを併用すると効果がUPします。
また、先ほど紹介した、グリーンカーテンの施してある窓を開けると、蒸散効果で涼しくなった風が抜けていくので、効果絶大です。
3. カーテンは“閉める”が正解
強い日差しを遮るには、カーテンを閉めておくのがベスト。とくに遮光カーテンを使えば、室温上昇をグッと抑えられます。おしゃれなデザインも多いので、インテリアとしても取り入れやすいですね。
リフォームをすることで熱対策が飛躍的に向上！
リフォームをすることで、熱対策の効果が飛躍的に向上します。代表的な方法を5つご紹介します。
- 屋根に断熱材を設ける
- 窓の外側で日を入れない工夫をする
- 天井を高くして、天井近くに窓を設置
- 窓に庇をつける
1.屋根に断熱材を取り付ける
屋根材から熱が伝わるので、屋根に断熱材を取り付けることで熱を伝えにくくします。
天井裏に置く方法もありますが、屋根のすぐ下に断熱材を取り付けるほうが効果が高いです。
家の中で太陽に一番近いので、対策すると一番効果がでます。
窓の外側で日を入れない工夫をする
窓の外側で日を遮断できれば、窓の中に日が入らないので、暑くなりにくくなります。
具体的には、
- シャッターや雨戸を閉める
- 外付けのブラインドを付ける
- 外付けのシェードを付ける
- すだれがかけられるようにフックなどを付ける。すだれも付ける
- 窓の前に植栽を植える。冬のことを考えると落葉樹が良いでしょう。
天井を高くして、天井近くに窓を設置
天井が高くなれば、熱い空気は溜まっていても頭の上であれば暑さは影響しません。
その高くなった天井近くに熱い空気が抜けていく窓があれば、熱い空気がたまりにくくなります。
また、グリーンカーテンのある窓から涼しい風が入ってこれば、爽やかな風を感じることでしょう。
窓に庇をつける
夏の太陽は高い位置にあるため、窓に庇をつけると窓自体に日陰をつくることが出来ます。
庇をつけて、日陰が出来ると、窓に日が当たらず、室内が熱くなりません。
まとめ！“熱を入れない＆逃がす”が鉄則
2階の暑さは、空気の性質と家の構造によるものです。でも、「熱を入れない」「こもらせない」ための工夫次第で、快適さはかなり変わります。
まずは、よしず・グリーンカーテン・風通し・遮光カーテンといった簡単な対策から始めましょう。
さらに“夏でも快適な2階ライフ”を目指すならリフォームをしましょう。
